お家でのお手入れ ~ブラッシング編(カット犬種)~
2020.08.26
こんにちは!
なかなか衰えを知らない暑さですね。
この季節は人間は熱中症に要注意、ワンちゃんも同様ですが。
何かとトラブルの多い時期ですね。。
熱されたアスファルトやマンホールなどでの火傷、車内放置の危険性などなど
気温上昇によるトラブルには大げさなくらい気を付けてても、起こりうる可能性があります。
それだけではなく、梅雨からこの季節にかけての高温多湿な環境は皮膚に付着する菌にとっては
非常にありがたい環境となります。
カット犬種(プードルやシュナウザー、コッカー・スパニエルなど)であればもつれ、
カットしない犬種(柴犬やG・レトリーバー、ダックスフンドなど)では抜け毛残りの死毛、
これらは雑菌が繁殖するにあたり、素晴らしい温床となります。
大変ですが、月に一度の美容室でのシャンプーの合間にご自宅でもブラッシングを行い、
抜けたがっている毛はブラシで優しく抜いてあげてください。
カット犬種のブラッシング
カット犬種であれば、ブラッシングにはスリッカーブラシとコームを使います。
・左・・スリッカーブラシ 右・・コーム
使い方は、ブラシを持っていない手で毛をかき分け、スリッカーで根元から
柔らかく優しく放射状にブラッシングしてあげてください。
その際にもつれ・絡まりがあれば『カッ、カッ』と音が鳴り、少し抵抗があります。
もつれを見つけたら、皮膚にブラシの先端が当たらないようにご自身の指などで
ガードしながら毛先に向かってその塊を毛先に追いやっていきましょう。
スリッカーは引っかかったりすれば落としてしまいそうなくらい柔らかく持ってください。
・スリッカーブラシの基本的な持ち方(ブラシのピン先が爪の中に刺さらないよう注意)
どんなにもつれが固くても皮膚に押し当てるようにせず、ブラシの上半分を使って
毛の生え際にかすめてトントンとリズムよく優しくひっかくイメージで行ってください。
絶対にブラシ全面で皮膚にゴリゴリ押し当てないようにお使いください。
皮膚に当て過ぎると赤くなってしまいますので、お気をつけください。
あまりに頑固な状態であれば、指でほぐしたり裂いたりしながら行います。
それでもどうしようもない場合は無理せず、行きつけのトリマーさんにお任せしましょう。
ただ、もつれが多ければ、ご希望のカットスタイルがふんわりめの場合は
残念ながらご希望通りにならない可能性が高いのでご注意ください。
使う順番としては、スリッカー ⇒ コーム(粗目)⇒ コーム(細目)。
スリッカーブラシである程度ブラッシングした後、コームでといて、引っかかれば、
またスリッカーブラシに持ち替えて、またコームで確認、また引っかかれば…
の繰り返しです。
最終的にコームの目が細かい方がスーッと通れば、ブラッシングは完璧です。
いきなりコームを引っかけて取ろうとすると滅茶苦茶痛くて、虐待のレベルなので
まずはクッション性のあるスリッカーをうまく使ってください。
よう分からんって方はお問合せください。
正直、簡単ではなく、慣れの必要な作業ですが、愛犬がカット犬種であり、
可愛く健康に保たれたいのであれば、1日1回、必須作業であります。
もつれができてしまう前に毎日こまめに行っていれば、非常に楽な作業です。
もしこの作業が難しい場合、できない場合は長くふわふわなカットではなく、割り切っていただき
短めにカットし、もつれにくいスタイルを維持するのも愛犬の健康のためには最善な方法です。
ご自宅でブラッシングができない、サロンでの美容間隔も一カ月以上空く、
カット犬種でこのような状況の場合は短くしてあげる方が良いと思います。
普段、放置状態なのに、
『ふわふわが可愛いから、あまり短く切らないでほしい』
『あんまり短くすると貧相でかわいそう』
と仰る方がたま~にいらっしゃいますが、何が愛犬にとってベストか考えてあげてください。
はい、というわけで今回はカット犬種のブラッシングについてのお話でした。
次回はカット犬種ではない子へのブラッシングについて述べさせていただきます。