デンタルケアについて

2020.08.17

 

こんばんは!

 

 

 

さて、今日は皆さまお悩みの『歯のお手入れ』について、

またまた至極真面目な記事を書こうかと思います(笑)

 

 

まず初めに、食事についても生活の在り方についても何でもかんでもそうですが、

『犬と人間は違う』 というところからのお話になります。

 

 

 

一つは 『歯のエナメル質』 です。

 

イメージとしては犬の方が強い気がしますよね?

 

 

ところが、犬の方が遥かに弱いんですね~。

 

最近のデータでは人間と比べると約6割の強度だそうです。ビックリの値です。

(昔はもっと弱いという情報もありました。。)

 

 

そのくせ、そのくせにです。

 

顎の力(噛む力)は人間より遥かに強いわけです。

これはイメージ通りですよね。

 

 

つまり、強度の低い物質で腕力の強い人がガンガン叩く…ってことと同じになります。

 

 

だから、犬の歯は欠けやすいのだと思われます。

 

 

それゆえ、長持ちさせることを優先させて、大きな骨や大型動物のアキレスやヒヅメなどの異常に硬いおやつや、

硬いおもちゃなどを与え続けるのはあまりお勧めできません。

 

精神的にはストレス解消になりますが、歯に掛かる負荷(ストレス)は相当なものです。

 

 

ちなみにこのエナメル質の強度の差の原因は、食生活ならびに大昔からのライフスタイルの違いによるものです。

 

犬は本来、与えられた食事の際には歯を使いません。

一口で食べれる大きさだと判断すれば飲み込みます。

 

 

『ウチの子、ほとんど噛まないの…』とご心配されている方も多いですが、ご安心を。

 

むしろそれが普通です。

 

 

簡単に言うと、

 

『人間の歯は調理器具であり、犬の歯は武器』

 

なのです。

 

 

穀物から栄養をしっかり取れるように、腸が長くなりバイ菌を長時間保持してしまうため、

加熱食がメインとなって消化を助けるべくよく噛んで食べる人間。

 

かたや、生きた獲物を襲って捕獲後、すぐに新鮮で柔らかいお肉を

あまり噛まずに食べることを永らく続けてきた犬。

 

 

全然違いますね。用途がすりつぶすためなのか、切り裂くためなのか‥歯の形が証明しています。

 

 

 

で、本題です。

 

 

今、流行りの無麻酔歯石取り。

 

 

これが良いのか、悪いのか…アリなのか、ナシなのか。。。

 

 

状況によっては、行なうのはやむなしだと思います。

 

高齢である、心臓などに疾患があるがゆえ、麻酔のリスクが心配。

でもとりあえず、歯石を取ってあげたい!

 

 

このような方には大いにアリでしょう。

 

 

しかし、取ったらおしまいではありません。

 

取ってからこそが始まりです。

 

安心しきって、放置しているとすぐに除去前よりも酷くなります。

 

 

なぜか?

 

 

前途しましたように、犬のエナメル質は弱く、スケラーなどで削ることで表面はかなり傷つきます。

 

ホーロー食器のようにツルツルコーティングされてた歯がざらざらのお洒落な焼き物のようになります。

 

凹凸や傷ができて、汚れの付きやすさが段違いに早くなるからです。

 

 

また、歯石のせいで歯そのものだけでなく、歯肉や歯茎も侵されて

グラグラに抜けかけている状態も多く見受けられます。

 

 

なまじ歯石を取ったことにより、変な話ですが歯石に支えられていた歯が

今にも抜けそうな状態でコンニチハしてきます。

 

出血も起きることもあります。

 

 

結局のところ獣医さんにお願いし、麻酔をして抜かなければならない状況に陥ってしまうなんてこともあります。

 

この状態になっている場合はほとんどの子が歯周病に罹っています。

 

 

 

歯の用途が人間と違うとお伝えしましたが、口腔環境も人間と犬は違います。

 

 

もう一つの人間との違いは口腔内が人間は弱酸性なのに対し、犬はアルカリ性寄りであります。

 

酸性がもたらすものは虫歯です。

 

アルカリ性がもたらすものは歯石。

鍾乳石ができるのと近いイメージです。

 

 

つまり、犬は虫歯になりにくく、その代わり歯石ができやすく歯周病になりやすい体質といえます。

 

 

歯石は凄まじいバイ菌の塊なので、常に口腔内に存在しているだけでかなり有害です。

 

脅すつもりはありませんが、身体の中をおびただしい数の菌が巡っているといっても過言ではありません。

 

 

そんな犬の口腔環境でも人間同様、重要なケアの方法があります。

 

 

それは毎日の歯磨きです。

 

仔犬を迎え入れたばかりの方には、幼いうちから特に行っていただきたいです。

 

 

とはいえ、歯磨きの仕方にも重要なポイントがあります。

 

 

それは、磨く時の力加減です。

 

歯を磨きすぎて歯茎が真っ赤に腫れている子もよく見かけます。

 

頻繁に磨き過ぎであったり、強い力を掛け過ぎているのか理由がハッキリしませんが、

歯そのものは綺麗なのに歯茎が膿んでて口臭がキツイ…というよく分からない状態になっているのです。

 

 

強い力はいりません。

犬用の小さな歯ブラシで軽~くなでるようにブラッシングしてあげることが重要です。

 

 

初めは指サック状のコットンなどで優しくゆっくり撫でることから始めましょう。

 

 

 

犬の歯垢は約3日で歯石にグレードアップ?ダウン?するようです。

 

 

なので、お忙しくても最低でも2日に1回は歯を軽く磨いてあげてください。

 

歯磨き剤は歯周病菌と戦ってくれる乳酸菌などの有用菌でつくられたものが好ましいです。

 

 

 

食事も歯に付着しやすいドライフードではない方が好ましいです。

 

食材に含まれる、口腔環境を整える有用菌や酵素、血液がしっかり残っている

生食の方が歯は綺麗に保てます。

 

 

愛犬の生食生活をぜひ、お試しいただきたく思います。

 

 

 

さて、いかがだったでしょうか?

もう知ってるよ!という方もいらっしゃったでしょうし、

そうだったのか!という方もおられたことでしょう。

 

 

歯であったり肉球であったり、毎日のように使用する末端の部分は数週間~1カ月感覚でしかケアできない

トリマーに任せるのではなく、飼い主様の手で毎日のように行っていただきたいのです。

 

 

余談ですが、肉球もお手入れして潤わせてあげるだけで、猫のようにグリップ力が上がるので、

外れやすい膝の心配を含め足腰への負担がかなり減ります。

 

 

ぜひともご興味をもっていただければな、と思います。

 

 

 

今回の記事は無麻酔歯石取りを行っているサロンさんを否定するものではありませんが、

デンタルケアはとても奥深く、定期的な飼い主様の日常的なケア(食事管理や歯磨きなど)こそが

最も重要であり、悪化した場合はトリマーにはどうこうできる問題ではない…

というのが僕の個人的な意見であります。

 

 

歯石が大量に付着しており、症状が出ている場合は速やかに動物病院に行かれることをお勧めします。

 

 

トリマーは獣医さんよりトリミングが上手いのと同様(当たり前か(笑))、

病気のことは獣医さんにお伺いをたてるのが一番です。

 

 

とはいえ、僕自身は総合的な知識を増やし、ただトリミングができるだけでなく、

病院の先生に聞きにくいことや日々のお悩みをいつでもご相談いただけるようなトリマーを目指しております。

 

 

長々と拙い記事にお付き合いいただきありがとうございます。

 

 

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