膝蓋骨脱臼に負けない身体をつくるために(後編)

2020.07.2

 

こんにちは!

 

ついに梅雨ですね~。

今日は気持ちいいくらいの快晴ですが。

 

雨の日の雰囲気はそんなに嫌いではないですが、降ると行動が制限されるのが辛いです。。

 

でも恵の雨とも言いますし、降る時期にはある程度降ってもらわないと困りますしね。

災害になるくらい降らないでほしいですが、いっそコロナを洗い流してくれたらいいのに…と思います。

 

 

 

さて、本日は

『膝蓋骨脱臼に負けない身体をつくるために(後編)』です。

 

『膝蓋骨脱臼に負けない身体をつくるために(前編)』では、膝の弱い子が過ごしやすい

環境や一緒に暮らすために気を付けないといけない点をメインにお話しさせていただきました。

 

 

後編では、我が家のへちまが膝が外れやすいというハンデをものともしない身体に育ち、楽しく

元気に長生きしてもらうために、あれこれ考え、実践している食生活をご紹介したいと思います。

 

楽しく元気に長生き、というのがポイントです。

 

病気などに罹ってしまい、薬を毎日飲ませて床で長く生きるよりも、

1日でも長く元気に走り回り、よく食べる生活を送れる方が楽しいはずです。

 

私は、ただ寿命が長いことよりも、少しでも健康寿命が長い方がいいという考えです。

 

その考えをもとに、今回は膝蓋骨脱臼を少しでも緩和させるために考えた食生活のお話ですが、

そんなハンデを背負っていても、背負っていなくても健康で元気な生活を少しでも

長く送ってもらうために、食生活は非常に重要です。

 

高齢になってから病気になったり、苦しい思いをさせる前に愛犬の食生活に

ぜひご興味を持っていただきたく思います。

 

 

では、最後までお付き合いください。

 

 

 

1.屈強な身体をつくるための食事

 

 

では、食生活から考える、膝蓋骨脱臼に負けない身体づくりのお話です。

 

 

膝が外れやすい症状を完治させるには手術などの外科治療に頼らざるをえないでしょう。

完全に治すには、です。

 

グレードが3や4の状態の子には必要な処置かもしれません。

※グレードについては 前編 参照。

 

 

しかし、グレード1や2の状態ならば、手術をせずともうまく付き合っていく

という選択肢もアリかと思います。

 

 

幸い、へちまも手術するほどは酷くない状態だったので、外科治療の選択肢はありませんでした。

 

 

前編でも述べましたが、膝周りの筋肉や組織をしっかりさせて、外れにくくなるように支えてあげる。

 

まずは、これがグレード1や2の状態の子にとっては非常に重要なご家庭でできるケアだと思います。

 

 

筋肉を発達させるため、高品質なタンパク質=新鮮なお肉をしっかり食べさせることが、まずは重要。

 

 

犬は本来肉食です。

 

人間との付き合いが長いため雑食化してきていますが、あれこれ食べれるというだけで、

お肉以外はうまく消化吸収できず、栄養として役立たせることが苦手です。

 

 

それは仔犬であっても、です。

 

なので、我が家ではちびへちまがお店で食べていたらしいドライフードを

自宅に連れ帰った翌日のご飯からいきなり『K9ナチュラル』に変えました。

 

 

↑ フリーズドライ生食『K9ナチュラル』

 

我が子なので、そこはストイックにいきなり変えました。

あ、1食だけ混ぜたかな。

 

なぜそこまでしてすぐ変えたかというと、仔犬の時期が最も重要な成長期だからです。

 

『身体が出来上がっていくこの時期にこそ、考えられる最高のご飯をあげないと!』

という考えが私にはあったものでして。。

 

一日でも早く、一秒でも早く浄化したかったというか…浄化って表現は語弊があるかもですね。

 

とにかく少しでも早く良質なタンパク質と脂質、豊富な栄養を吸収させてあげたかったのです。

 

でも、仔犬のご飯を変える時は、もう少し緩やかに変えることをお勧めします。

 

 

↑ 『K9ナチュラル パピー』

 

実際、へちまがまだチビヘチだった当時、『K9ナチュラル』にパピー(子犬用)はありませんでした。

 

色々なタンパク質を与えたいので、ラム/ビーフ/ベニソン(現在は終売)/チキンの

4種類をローテーションしてました。

 

その頃にパピーがあったとしても、あくまでローテーションの一角だったと思います。

でも、きっとメインだったとは思います。

 

『K9ナチュラル』は原材料の90%が生肉・血・骨・内蔵(すべて新鮮)です。

 

犬は消化器官がまだまだ肉の消化に特化しているため、これから育つ仔犬にとっては

まさに血となり肉となり、しっかりした筋肉や骨、よく働く内臓器官に成長していきます。

 

 

つまり、それは健康な身体を維持していくための土台です。

 

生きるための基礎なのです。

 

 

失礼な言い方になりますが、ここを怠って、愛犬に健康に過ごして欲しいと思うのは

あまりにもあつかましいのではないか、と私は思います。

 

この時期にこそ、食生活を強く意識していただきたいです。

 

 

『もうこの子も年やし、そろそろいいご飯あげようかなぁと思って…何かいいのない?』

というご相談を高齢犬の飼い主様からお受けします。

 

そのお考えそのものは非常に素晴らしく、こちらも誠心誠意ご対応させていただきます。

 

ただ、理想を言うともっと早くからそのお考えを持っていただきたかった、と思います。

 

 

現在仔犬を育てている方や、まだお若い子がご自宅におられる方は

このお考えを、早い時期から意識していただきたい、と強く願います。

 

 

 

また、超高齢犬になると本当に食が細くなり、なかなか食べてくれません。

 

そうなった時に 高品質な缶詰 などを与えて、それでも食べなくて本当に困ったとなったら、

そこで初めて、人間が食べている調理済のご飯などを与えるくらいがいいのではないでしょうか。

 

 

若いうちから常習的におやつを与え過ぎていると、栄養も偏り、病気に負けない身体づくりは

到底不可能ですし、ましてや人間の食卓のご飯を日常的に与えていると確実に病気になります。

 

本当にヨボヨボになってしまって、何も食べてくれない…となった時にはケーキであろうが、

味の付いたステーキであろうが、とにかく人間が食べても美味しいと思う、柔らかくて

食べやすい何かを、最後の最後に与えてあげるのが一番幸せかと思います。

 

『こんなうまいもんがあったんかぁ~』

と少し元気になるでしょう。

 

 

晩年の食事こそストイックに超健康食!

じゃなくても良いかと思います。

 

ただ、そう思えるのも仔犬~成長期~成犬~高齢犬までを

良質な食事で育ってこれた場合であればこそ、の考え方です。

 

 

そして、あくまで、これは私の個人的な考えでもあります。

ご了承ください。

 

 

話が逸れましたが、その時期が来るまでは、とにかく良質なご飯を与えることが必須です。

 

 

おやつも基本的には与える必要もないと思っています。

栄養が偏りますし、小型犬であれば、ご飯をあまり食べてくれなくなります。

 

人間の子供と同じで、お菓子の食べ過ぎで晩ご飯あまり食べないとか、絶対良くないですよね。

 

 

愛犬の場合は、そこを管理してあげてこそ、飼い主様の腕の見せ所です。

 

 

前編でもお話したように、小型犬にこそ膝蓋骨脱臼の子は多いです。

さらに小型犬は偏食がちです。

 

おやつや嗜好性を上げるためだけのトッピングだらけの食事を与え、栄養の偏った食生活を

させてしますと、無駄にグルメになります。

 

 

そうなると、膝蓋骨脱臼の緩和どころか、様々な病気を発症する引き金にもなり得ます。

 

そうならないためにも、若い頃からの良質な食生活は必須といえるでしょう。

 

 

 

トッピングの話が出ましたが、実はへちまには『K9ナチュラル』の食事だけではなく、

色々トッピングしてました。

 

とはいえ、食いつきを上げるためのそれではなく、より健康に育つためのプラスαの

意識でフードに加えていました。

 

 

それもご紹介いたします。

 

 

 

 

2.良質な食事をさらに良質にする、プラスα

 

 

 

膝が弱い場合、まずは良質な食事で筋肉や骨などの組織をしっかりさせる、というお話でした。

 

まず、食事にトッピングした商品を紹介していきます。

 

 

 

・K9ナチュラル グリーンマッスル(左)

 PROVIDA ジョイント&モビリティー(右)

 

 

 

まずは、関節でお悩みの場合は鉄板の食材、緑イ貝のサプリメントですね。

 

どちらも関節の炎症を抑える抗酸化酵素やオメガ3脂肪酸、

結合組織を構成するコンドロイチン(ムコ多糖体の1種)と

それを補うグルコサミンが豊富に配合されている、

ニュージーランド近海で獲れた緑イ貝をフリーズドライした商品です。

 

メーカー違いですが、形状(原型そのままか粉末か)以外は全く同じなので、

その時の気分で使い分けていました。

 

 

 

 

・PROVIDA フラックスシードオイル(左)

 FISH4DOGS サーモンオイル(右)

 

 

オメガ3脂肪酸を積極的に摂らせてあげたくてオイルをフードにかけてます。

 

どちらも抗炎症作用が高く、関節炎に効果的かと思い、

どちらかを常に使用しています。

 

 

ただ、サーモンオイルには他のオイルにはないアスタキサンチンという

抗酸化成分が入っています。

 

その点が優秀なので、我が家ではサーモンオイルの方が出番多めです。

 

ここらへんのオイルの違いの話は深いので、また違う機会に。。。

 

 

お魚の風味が苦手な子にはフラックスシードオイルを試されるといいと思います。

 

 

 

・K9ナチュラル ラム/ビーフ グリーントライプ

 

 

これは今まで馴染みがなかったかもしれませんが、肉食動物の消化器官を持つ

犬にとって、私はグリーントライプは必須だと思います。

 

簡単に言うと草食動物の胃の一部です。

必須脂肪酸・酵素・乳酸菌など身体に有益なものがタップリなんです。

 

ホンマに肉しか食べなくても大丈夫?

 

という不安を一掃してくれる存在です。

 

肉食のくせに、実は肉だけでは完璧ではないのです。

 

食物連鎖が関係しているのですが、ここも深いな~。

これもまたいつの日か掘り下げてお話したいと思います。

 

 

ちなみに『K9ナチュラル』のフードにもグリーントライプはもともと入っていますが、

へちまには健康のため、さらに追加でトッピングしています。

 

 

 

・Anima-Strath アニマストラス

 

 

上記の高品質なフード、それを補うプラスα、これらすべてがいかに身体に

良い働きをもたらしてくれるといっても、消化・吸収がうまくいかないといけません。

 

その消化・吸収をサポートしてくれるアニマストラスもフードに加えています。

 

これは酵素・ハーブ・酵母からなる万能サプリメントです。

 

顆粒と液体の2タイプあり、メーカーさん曰く、小型犬は液体タイプの方が食いつきが

良いそうなんですが、へちまは顆粒の方が食いつき良いんですよね~。

 

よく分からん子です。。(笑)

 

 

 

 

上が『K9ナチュラル』に」上記プラスαトッピング全部乗せ状態。

下はそれにぬるま湯(37℃以下)をかけた状態。

 

へちまのご飯は、細かく砕いたり、特にふやかすまで待ったりしてないです。

 

やってあげた方がいいかと思いますが、まあ我が子にはこんな感じです。。。

 

 

 

 

兎にも角にも、可愛い愛犬には元気に長生きしてほしいものですね。

それを導くことが出来るのは飼い主様だけです。

 

私は後悔はしたくないので、これで病気なるんやったら、仕方ない、

と割り切れるくらいにできる限りのことをしようと思っています。

 

 

ぜひ皆さんも愛犬との健康生活、楽しんでください。

 

 

またしても長文でしたが、少しでもお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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